離婚後・取決めなし

【2026年制度改正】取決めなしでも請求できる「法定養育費」とは?

「離婚や別居で、子どもの養育費がもらえるか不安…」「どうすればいいか分からない」そんな方へ。2026年から始まる新しい制度「法定養育費」を味方につけて、子どもの未来を守るための具体的な一歩を踏み出しましょう。

この記事では、養育費の不安を解消し、子どもとの新しい生活を安心してスタートさせるための方法を解説します。2026年から始まる「法定養育費」の活用法から、本来もらうべき養育費をしっかり受け取るための行動手順まで、一つ一つ丁寧に説明していきます。

法定養育費のしくみ(2026年新制度) 取決めなしでも法定額を請求でき子どもの最低限の生活を保障する流れの図解

まず今日、書類を1か所にまとめるだけでOK

手元にある書類をサッと確認してみましょう。離婚届や戸籍謄本、収入が分かるもの(給与明細など)があれば、それらを一か所にまとめておくだけでOKです。何もなくても大丈夫。何があるか把握するだけでも、次のステップがスムーズになります。

年収350万+150万、子ども3歳の場合いくら?

ケース:夫350万円、妻150万円、子ども3歳の場合

夫(会社員、年収350万円)と妻(パート、年収150万円)の間に3歳の子どもが一人いるケースを考えてみましょう。妻が子どもを引き取り、夫から養育費を受け取る場合、家庭裁判所の基準(養育費算定表)では、月々2万円~4万円程度が目安となります。

しかし、夫が話し合いに応じず2026年からの「法定養育費」だけを請求することになった場合、この金額よりもかなり低い額になる可能性があります。法定養育費は「最低限の生活を保障するためのもの」だからです。だからこそ、きちんと話し合いをして、適正な養育費を決めることが大切です。

今日からできる!養育費を受け取るための3ステップ

養育費についてどう動けばいいか分からない…そんな方のために、具体的な行動手順を3つのステップでご紹介します。

ステップ1:まず「適正な養育費」の目安を知る

あなたと相手の収入、子どもの人数や年齢から、養育費のおおよその目安を確認しましょう。インターネットで「養育費計算ツール」と検索すれば、無料で簡単に計算できるサイトがたくさん見つかります。目安を知ることで、話し合いの基準ができます。

ステップ2:相手に養育費の話し合いを申し出る

目安が分かったら、相手に話し合いを申し出ましょう。感情的にならず、冷静に伝えることが大切です。直接会うのが難しい場合は、LINEやメールで提案するのも一つの方法です。

LINE・メールでの伝え方例文(コピーして使えます)

「〇〇さん、お疲れ様です。子どもの養育費のことで、一度きちんと話し合いの時間を持ちたいと思っています。〇〇(子どもの名前)のためにも、お互いの収入状況などを踏まえて、適正な養育費について決めたいです。〇月〇日頃はいかがでしょうか?難しいようでしたら、〇〇さんの都合の良い日時をいくつか教えてください。」

ステップ3:話し合いが進まないなら「調停」を検討する

相手が話し合いに応じない、または話し合いが進まない場合は、家庭裁判所の「養育費調停」を検討しましょう。裁判官や調停委員という第三者が間に入って、話し合いをサポートしてくれる制度です。専門用語を使わずに、あなたの状況を伝えれば大丈夫です。

必要な書類リスト(調停を申し立てる場合)

書類名 入手先 費用の目安
申立書 家庭裁判所、または裁判所のウェブサイトからダウンロード 無料
夫婦の戸籍謄本 本籍地の市区町村役場 450円程度
子どもの戸籍謄本 本籍地の市区町村役場 450円程度
源泉徴収票や確定申告書の控えなど、収入が分かる書類 勤務先、または税務署 無料

※上記は一般的な書類です。個別の状況によって追加の書類が必要になる場合がありますので、事前に家庭裁判所に確認しましょう。

ポイント

調停は「裁判」ではありません。第三者を交えた話し合いの場です。弁護士がいなくても申し立てでき、費用も数千円程度と手軽に利用できます。

やりがちな失敗2つと、その対策

失敗その1:口約束だけで養育費を決めてしまった

「口約束だから大丈夫」と安易に考えると、後で「言った」「言わない」のトラブルになりがちです。相手の支払いが滞った場合、口約束では法的な強制力を持たせるのが難しくなります。

対策:養育費の取り決めは、必ず書面に残しましょう。公正証書にしておけば、相手が支払いを怠った場合でも、裁判所を通さずに財産を差し押さえることができる公的な証明(債務名義)として使えます。公正証書は公証役場で作成できます。

失敗その2:感情的なLINE・メールを送ってしまった

離婚・別居の話し合いは、どうしても感情的になりがちです。しかし感情的なメッセージは相手との溝を深め、話し合いをこじらせる原因になります。

対策:冷静な文章を心がけましょう。感情的になりそうなときは、一度時間を置くか、信頼できる友人や家族に相談するのも良い方法です。先ほどの例文のように、事実と要望を簡潔に伝えることを意識してください。

注意

口約束や曖昧な合意のまま離婚が成立してしまうと、後から養育費を請求するのが非常に難しくなります。離婚届を出す前に、必ず書面での取り決めを済ませておきましょう。

「法定養育費」って、結局どういう制度なんですか?話し合いで決まらない時に使うものってことですか?
AYA
はい、その通りです!2026年から始まる「法定養育費」は、相手が養育費の話し合いに全く応じてくれない場合に、子どもが最低限の生活を送れるよう、法律で定められた額を請求できる制度です。あくまで緊急時のセーフティネットですので、まずは話し合いで適正な養育費を決めることを目指しましょう。

もっと詳しく知りたい方へ:次に読むページ

養育費の全体像と具体的な行動手順が分かったら、次はさらに詳しい情報に進みましょう。以下の記事やツールを活用して、不安を一つずつ解消してください。

【養育費の計算はこちら】

参考

裁判所:養育費・婚姻費用算定表(PDF)
※裁判所のウェブサイトに移動します。

【公正証書について詳しく知りたい方はこちら】
養育費の公正証書作成ガイド

AYA
今の段階で全部を決めなくても大丈夫です。まずは、今日できる1つを終わらせましょう。