2026年制度と相談

DV・モラハラがある場合の安全な養育費請求と住所秘匿の方法

この記事を読めば、DVやモラハラといったつらい状況の中でも、お子さんの養育費をしっかり受け取るための新しい制度や、相手に住所を知られずに手続きを進める方法が分かります。お金や将来への不安を少しでも軽くし、安心して次の一歩を踏み出すための具体的なヒントをお伝えします。

まず30分——手元の書類を確認しよう

婚姻関係の書類、お子さんの情報が分かるもの、相手とのやり取りの記録など、手元にある書類をざっと確認してみましょう。これらを一か所にまとめておくだけで、これからの手続きがスムーズに進みます。

今すぐ30分だけ時間を取って、できる範囲で構いませんので、探してみてください。

あなたと同じ状況の人がいます

「私、どうしたらいいんだろう…」と不安な気持ちでこのページを開いたあなた。もしかしたら、こんな状況にいませんか?

例えば、夫(年収350万円)とあなた(年収150万円)の間に3歳のお子さんが一人いるケースを考えてみましょう。DVやモラハラが原因で別居を始めたけれど、養育費のことが心配でなかなか次のステップに進めない。相手に住所を知られるのが怖くて、手続きに踏み出せない。そんな方は決して少なくありません。

2026年4月から始まる新しい制度は、まさにそんなあなたのためのものです。

住所を知られずに養育費を請求する3つのステップ

DVやモラハラがある中で養育費を請求するのは、とても勇気がいることです。でも、一人で抱え込まず、一緒に整理していきましょう。相手に住所を知られずに手続きを進めるための具体的なステップを3つご紹介します。

ステップ1:まずは専門家へ相談してみよう

どこへ行くか:お住まいの地域のDV相談窓口や女性センター、または法テラス(日本司法支援センター)に連絡してみましょう。あなたの状況に寄り添い、どんな選択肢があるのかを一緒に考えてくれます。

何を持っていくか:特に準備するものがなくても大丈夫です。DVやモラハラの状況が分かるメモや相手とのやり取りの記録があれば話がスムーズに進む場合もありますが、無理に探す必要はありません。

どう伝えるか:「DV・モラハラを受けていて、養育費のことで相談したいのですが、相手に住所を知られたくありません」と正直に伝えてください。専門家は、あなたの安全を最優先に考えてくれます。

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ステップ2:裁判所の手続きと住所秘匿制度を活用する

養育費の請求は、家庭裁判所の調停や審判で行うのが一般的です。専門家と相談した上で、手続きを検討することになります。

特に重要なのが「住所・氏名等秘匿制度」の利用申請です。裁判所に「相手に住所を知られたくない」という理由を説明し、認めてもらうための書類が必要になります。この制度が認められれば、相手にあなたの住所が伝わることなく手続きを進められます。

ポイント

調停委員や裁判官には「相手からのDV・モラハラがあり、住所を知られると危険なので、秘匿制度を利用したい」と明確に伝えましょう。専門家が同席してくれる場合もあります。

ステップ3:必要な書類を一つずつ準備しよう

手続きに必要な主な書類と入手先、費用の目安をまとめました。焦らず、一つずつ準備していきましょう。

書類名 入手先 費用の目安 備考
戸籍謄本 本籍地の役所 450円 郵送でも取得可能
住民票 住所地の役所 300円 マイナンバーカードがあればコンビニでも取得可能
収入を証明する書類(源泉徴収票、確定申告書など) 勤務先、税務署など 無料 直近のものを準備
養育費の計算に必要な情報(相手の収入、子どもの人数・年齢など) 自分で把握している範囲でOK 無料 相手の収入が不明な場合は、裁判所が調査してくれることもあります

そのまま使えるLINE・メールの例文

相手と直接連絡を取るのが難しい場合や、感情的にならずに伝えたい場合に役立つ例文です。そのままコピーして使っても構いません。

【養育費について話し合いを求める場合】

「〇〇さん、お子さんの養育費について、一度きちんと話し合いの場を持ちたいと思っています。お互い冷静に、お子さんのためにどうするのが一番良いか考えたいです。弁護士さんや調停など、第三者を交えて話すことも考えています。」

【住所秘匿を希望する場合(直接連絡を取る必要がある場合)】

「今後の手続きについてですが、私の安全のため、住所や連絡先は開示せずに進めたいと考えています。裁判所の住所・氏名等秘匿制度の利用も検討していますので、ご理解いただけますと幸いです。」

やりがちな失敗3つと、その対策

失敗①:口約束だけで終わらせてしまった

「後で決めるから」と言われて、養育費の約束を口頭だけで済ませてしまうと、後々「言った」「言わない」のトラブルになりがちです。特にDV・モラハラのある相手の場合、約束を反故にされる可能性も高まります。

対策:どんなに小さなことでも、養育費に関する取り決めは必ず書面に残しましょう。公正証書や調停調書など公的な書類にしておくことで、支払いが滞った場合に財産を差し押さえるなどの強制執行をとりやすくなります。

失敗②:感情的なLINEを送ってしまった

つらい気持ちから、相手に感情的なメッセージを送ってしまうことは誰にでもあります。しかし、それが原因で話し合いがさらにこじれたり、不利な証拠として使われたりする可能性もあります。

対策:相手への連絡は、できるだけ冷静に、事務的に行いましょう。感情的になりそうなときは、一度書き終えてから時間を置いて読み返すか、信頼できる友人や専門家に内容を確認してもらうのがおすすめです。直接のやり取りが難しい場合は、弁護士や調停を介して連絡を取ることも検討してください。

失敗③:一人で抱え込んでしまった

DVやモラハラの状況で、誰にも相談できずに一人で悩んでいると、心身ともに疲弊してしまいます。また、法的な手続きは複雑で、一人で進めるのは非常に困難です。

対策:決して一人で抱え込まないでください。DV相談窓口、女性センター、弁護士、法テラスなど、あなたの味方になってくれる専門家はたくさんいます。まずは「相談する」という小さな一歩から始めてみましょう。

注意

住所秘匿制度を利用する場合、申請のタイミングや書類の書き方を誤ると制度が適用されないことがあります。手続き前に必ず専門家に確認しましょう。

次の一歩——今日読んでおきたいページ

具体的な養育費の金額を知りたい方や、さらに詳しい手続きを確認したい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

「養育費って、結局いくらもらえるの?」「相手に連絡するのが怖いんだけど、どうしたらいい?」

AYA
そんな疑問や不安も、専門家と一緒に解決できます。一人で悩まず、まずは相談の一歩を踏み出すことが大切です。今の段階ですべてを決めなくても大丈夫。まずは今日できることを一つ終わらせることから始めましょう。